テレビやネットのニュースで、【刃物を使った犯罪】や【暴力事件】などを目にしたことが、一度もないということいないかと思います。
そんなニュースを見ると、何か身を守るための方法を学んだ方がいいのかな?検討したことがあると方もいらっしゃるかと思います。
一般的にはボクシングなどの格闘技を始めることを検討される方。もしくは、護身術教室などで護身術を始めるということを検討される方もいらっしゃいます。
ここで、疑問が湧いてきます。そもそも「格闘技」と「護身術」って何が違うの?という疑問です。
そこで、今回は「格闘技」と「護身術」の違いについて解説させていただきます。
結論:「格闘技」と「護身術」は目的が違う

格闘技の目的は対戦相手と【戦う】ことです。もっと言えば戦って勝つことです。ボクシングでも柔道でも剣道でも目的は相手と戦うことです。これは格闘技に限らず、サッカーでも野球でもバレーボールなどのチームスポーツでも、相手と戦い(試合)をしますよね。
一方、護身術の目的は【戦わない】ことです。護身術を使うような場面、例えば痴漢や刃物を持った犯罪者に遭遇したとしても、余計な戦いはせずにとにかく逃げる。逃げることさえ出来れば、命は助かりますよね。
では、もう少し詳しく格闘技と護身術について解説していきます。
格闘技とは

格闘技とは、決められたルールの中で、ルールを理解した人たちが、ルールの範囲内で戦います。
具体的には、体重や性別などを合わせてフェアな条件で戦います
さらに競技者の近くには、審判がついており、ルール違反や命の危険があれば試合を止めてくれます。
だからこそリスクを負って戦うことが出来ます。基本的には命の安全が保障されています。
※もちろん格闘家の方が命懸けでリングに上られていることは理解していますし、審判がいても命を落とす可能性はあります。
このように、格闘技は基本的に、お互いが同じ条件で戦う事が前提の技術を学びます。
格闘技には
- ルールがある(急所攻撃はダメ!など)
- フェアな条件(体重や性別を合わせる)
- 審判がいる(危険な場合はストップ)
- 命の保障がある(ある程度)
護身術とは
一方、護身術の場合どうでしょうか?
法律や条例というルールは存在しますが、犯罪者にはそんな綺麗事は通用しません。
さらに、犯罪者は目的の達成しやすそうな弱そうな女性や子ども老人を狙います。つまり戦ってしまえば、アンフェアな条件になります。
もちろん、社会には警察や裁判所など治安維持組織や法の番人はいます。ですが、24時間、皆さんの近くで常に監視して仲裁に入ってくれるわけではありません。
だからこそ【戦わない】ことでリスクを回避、最小限にすることで自らの命を守るのです。
護身術は、全てが不利な状況でどうすれば【戦わない】で済むのかの技術を学びます。
護身術には
- ルールがない(刃物や鈍器もある)
- アンフェアな条件(体重や性別や年齢は関係ない。圧倒的に不利な条件が多い)
- 審判いない(人気のないところで狙われれば、負けがほぼ確定する)
- 命の保障がない(負け=死)
まとめ
格闘技と護身術の大きな違いは
格闘技🟰戦う
護身術🟰戦わない
という目的の違いがあるということをご認識頂ければと思います。
そして、生き残るためには、戦わないことこそが最良の選択です。
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