ショートニングはコンビニの菓子パンや焼き菓子やケーキなど、多くの加工食品に使われてします。
食べ物の表記を必ず確認する方であれば、見る機会が多いのではないでしょうか?
そんな、ショートニングですが近年は体に悪いのでは?という意見もあります。もし、本当にそうなのであれば、由々しき自体ですので、ショートニングを口にするのは避けたいところですよね。
こちらのの記事では、そんなショートニングの真相に迫って行きたいと思います。
そもそもショートニングとは?

ショートニングとは、精製した植物性油脂(大豆油、菜種油、コーン油、パーム油など)、動物性油脂(魚油など)を主原料とし、乳化剤、酸化防止剤、窒素、炭素ガスなどを混合して製造したものです。
特徴としては、マーガリンが15%程度の水分を含むのに対し、水分をほとんど含んでいません。
また、香味成分も添加されないため、ほとんど風味はなく、酸化されにくいという性質を持ちます。
コンビニのパンなどにも使われるのは、パン生地を捏ねた時にできるタンパク質の膜(グルテン)の間に油脂が入り込むことで、生地の伸びが良くなり水分の蒸発を防いでくれます。
そのため、パンがふっくらと焼きあがり、時間が経っても固くなりにくく、美味しく食べられるからです。
他にもショートニングには、無臭であることで、他の素材を邪魔しないという、特徴もあります。
マーガリンの違い

マーガリンとショートニングの違いは、成分構成と風味です。
どちらも植物性油脂が使われているのは同じですが、マーガリンに含まれる油脂が約80%なのに対し、ショートニングはほぼ100%油脂でできています。
マーガリンには、油脂のほかに水分や乳成分が含まれています。また食塩や砂糖、ビタミン類が加えられているため、無味無臭のショートニングとは違い、味や風味があるのも特徴です。
バターとの違い

バターとショートニングの違いは、原材料と仕上がりの風味・食感です。
バターの原料は牛乳由来の動物性油脂なのに対して、ショートニングの主な原料は大豆や菜種を由来とする植物性の油脂です。
バターを使用した焼き菓子は、香りが豊かでしっとりとした食感で大好き!という方も多いのではないでしょうか。
一方のショートニングは素材の風味を引き立たせつつ、サクッとした食感になるのが特徴です。
ショートニングが体に悪いと言われる理由。

ショートニングが体に悪いといわれる理由は、製造工程で生じるトランス脂肪酸にあります。
トランス脂肪酸とは、三大栄養素である脂肪を構成する脂肪酸のひとつです。
トランス脂肪酸を過剰摂取すると、血液中の悪玉コレステロールが増え、心筋梗塞などの冠動脈疾患のリスクが高まることが指摘されています。そのため、海外では使用が規制されているところも少なくありません。
WHO (世界保健機関)による摂取勧告量は、総エネルギー量の1%未満です。1日あたりおよそ2gに相当します。ショートニングで計算すると1日あたり約15g、なにを食べるかにより異なりますが、小ぶりなパンだと10個分ぐらいに相当します。
一般的な日本人の食生活では、トランス脂肪酸の摂取量がWHOの基準を超える可能性は低いと言えます。
ただ、スナック菓子や揚げ物好きな方や、毎日、毎食、コンビニのパンしか食べないという方や、食べる量が多い方は注意する必要があります。
まとめ
ショートニングが体に悪いというのは、半分正解で半分間違いといことかもしれません。
どんなものでも、過剰に摂取すれば体に負担がかかったりします。
漠然と不安を抱えるのではなく、どんなリスクがあることを知っておくことは、予防という観点でとても重要です。
今までの記事で、自分はもしかしたら摂取しすぎているという方は、意識的にショートニングの入っているものを減らしてみるのもいいかもしれません。
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